
愛護センターで慰霊式を毎年執り行っているのは、日本全国で神奈川県だけなのです。
毎年欠かさず参加して来ました。
ここには実際に皆んなの骨が眠っています。
沢山の沢山のお骨が眠っています。
参加すると本当に毎回、不思議と昔の事が走馬灯の様に脳裏を過ります。
連れて帰れなかったあの子とか、この子とか、あんな子も居たよなぁ。とかとかとか。
で、新センターになって引き出した、第一号は一番長く収容されてる子!という事で、叫ぶ、咬む、逃げる他犬ダメ🤣の柴犬の鶴次郎君でした。
鶴次郎も、散々壁を壊したり、脱走したり色々とありましたが、一昨年寿命を全うし、お空組になりました。
本当にここまで色々とありました。
センターに来て、連れて帰れる頭数は限られている。
今日連れて帰らないと、来週来た時はもういない子達。
どれだけ、悔しくて悲しくて、どうしようもできない自分の力の無さを毎回毎回噛み締めて来たことか、思い出します。
皆んなごめんね、連れて帰れなくてごめんね。
職員さんだって殺したくない、でも当時は犬舎がいっぱいになると、1番古い子達の部屋から殺処分をしなければならなかった。
今だから話せる、もう時効です。10年以上前の事です。
ある日、私がセンターに行ったら、職員さんが「原さん原さん」と呼ぶ。
「あいつ(大部屋の犬を指差して)、デッカイ体だけど、メッチャ良い子なんだよ。一番最後の部屋になっちゃってさ。やったらダメなんだけどさ、内緒で手前の部屋に移動しておいたんだ。連れてってやってくれないかな。」
職員さんが良い子だと言うなら、ではその子も連れて帰ります👍
引き出しを全くせず、苦情だけ言いに来る人たちも、当時は山ほど居ました。
ある日、引き出しをして手続き書類を書いていたら、外が騒がしい。
グループで来ていて門の外で、
犬達の声が聞こえないのかー!可哀想だー虐待だー、犬殺し〜。
私行って来ます、説明して来ます。(もう殺処分はしていなかった時の事でした)
「いやいや、言っても無駄なので。しょっちゅう来てますから、原さんがそんな事しないで下さい。」(職員さん)
で、実際には勿論虐待なんて事はなく、ご飯の時間だったので、犬達が、俺にも!俺にもー早くちょーだい!の吠え声だったと言う。
な話も山盛りあります。
事実無根の話が沢山ありました。
毎週通い続けて、引き出し続けて来た私です。
ずーっと見て来ました。
綺麗なセンターになり、県議ならまだしも市議や、町議の方まで、
実際に愛護センターに来たこともないのに動物愛護を語り政治利用したり、権限も無いのに愛護センターへ苦情を入れたり、批判したり、、そんな事がずーっと続いていました。
殺処分ゼロは嘘だ!!とか?そんなのどうでも良いよ。
私は職員さんを守る為に、犬達猫達を淡々と引き出して、業務負担を減らすだけ。
あんまり酷い議員さんには、直接お話伺って良いですか?で、私の取り組みと活動を説明しました。
ぐうの音も出る訳が無いです。
たった一回、酷いと一回もセンターに行った事のない議員が噂話だけで、批判するのです。
どれだけ、悔しくて悔しくて。
でも私は政治なんて関係ない!おかしいものはおかしい、正しいものは正しい。
嘘は嘘、本当はこう言う事でしたと、散々散々書いて、話して、言ってきました。
その対策の為に何ができるだろうかと考え、アニプロスタッフさん達とも相談しました。
講演会を開き、パネル展なども行いました。
私の口で今起きている事、本当の事を皆さんにご説明をする事にしました。
当時何回開催したでしょうか。
話せば、皆さん普通にわかってくれる、という自信がありました。
お陰様で3桁をゆうに超える方が毎回来て下さいました。皆さん涙されて、頷いて。批判は良くない、批判するなら1匹引き取れば良いのよね。と理解して下さいました。
その後、私の真似をしてアンチボラが同じ事をしたと、職員さんから聞きました。
ぜひやって下さい!アンチでいいじゃない、アンチ話を聞いてセンターに興味を持ってくれる方が1人でも増えるなら、批判でもやって貰えるって良いと思います!
原さんなんでそんなに前向きなの?とかも言われてましたが、いいじゃない!みんなで盛りあがろーえいえいおー。
心の中で、(実際引き出しもしてない人が、話をしたって響かないよ)と思っていました。
そんな邪魔が、開所の前も、開所してからも、ずーっとありました。
所長の話にもありましたが、6年目です。
本当に紆余曲折色々、聞くも涙、話すも涙の話が山盛りありました。
先日、県議の西村さんにもお会いしましたが、西村さんもたくさん助けてくれました。北井県議も最近会ってないけど、沢山たくさん職員達を助けて居たんです。
みんなで、それぞれの立場で足踏ん張って歯を食いしばって、今に至るんです。
だから尚更、所長さんの話は、私の心に沁みるのです。
耐えて来たよねぇうんうん!と涙が出そうになります。
さてこれから、本当に新しい試みを、どんどん進めていきますよー。
獣医師会会長の相原先生も、いつもアニプロ、私を気に掛けてくださっており、いつでもご相談ができます。
皆さんに助けて頂き、皆さんが本気でそれぞれの立場で動いていた。
それが神奈川県動物愛護センターなのです。